2013年03月30日

卒業慕って


2013/3/29【The Road to Graduation T〜2012年度 さくら学院 放課後アンソロジー Live The Party〜】渋谷 CLUB QUATTRO

バトン部からの「My Graduation Toss」、ブレザーのボタンを留めながら、まり菜が走り寄ってきた。ボタンに絡みつく寂しさがこれ以上絡みつかないように。それはすぅちゃんが卒業する寂しさだと誰もが疑わなかったはずだった。

大切なお知らせがまりりの口から、咲き急ぐ今年の桜のように。アンコールで下手に並んだもあゆいの沈んだ表情を予感と呼ぶにはそのすぐあとに。卒業式の二日前、この平日にライブをやった意味が加わる。ねねは笑顔でいながらも、ペットが飼い主に似るものならきっとニャン太はあんなふうに目をこするのだろう。ゆなのは上目遣いで反応を伺って、みな一様におとなしく。あれはお堀で見た桜、枝垂れて水面に花を置き、散るより先に濡れていた。わずか一年足らずの期間。しかし幻でなく現実の時間。

歌に魅力を感じていた。今はまだ新入ながらも時間がたてばやがてとの思いがあった。でも夢だから。さくら学院はすべて夢に向かっているから。すぅちゃんとの長い付き合いも卒業で終わるわけではないのだから。

「受け止めるたとえひとりでも」

これがまりりの決意に思われて、受け止めるも何も父兄にできるのは後ろから背中を押してやることしかない。旅立ちという名の決断の向こうへ。本当に美しいものを見た夜は眠るのも忘れて死にたくなる。
posted by sleeping mizuki at 03:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 【ノーカテゴリ】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする