2013年06月18日

そのうち雨の降る日のために


一問一答に臨もうとする「よろしくお願いします」の声が少しかすれて聞こえていた。わださくもつかぽんもむろたんも、変わりのない姿にとりあえずの安心をしながら新たな不安に襲われるとき。杞憂は杞憂に終わって初めて杞憂になるのであって、終わらないうちはただの重たい不安にすぎない。天が落ちる杞憂ではなく、天まで登れるかの杞憂。いっちょうらをまとったななみんが暗闇にひとりスタンバイ。

「恥ずかしいな だけど会いたいな」

間髪を容れずのななみんコールが狭さゆえによく響くホールを渡る。応えるように白い歯を見せ、いつもは視線を集めるななみんがその視線を返したように思われた。歌い終わればキョロキョロしたり爪をいじったり、視線を集めるいつものななみん。

「ななみってトカゲに似てるよね」と友達に言われたから自分の前世は虫だと思っているらしい(友達にはななみと呼ばれているらしい)。いやいやトカゲがあんな歯を持っているだろうか?人見知りのななみんとは違って、人に見られるためにあるような笑えばのぞく白い歯を。トカみんはトカみんで、しっぽを切って遊んであげたい。ハエの着ぐるみ着るぐらいならトカゲにだってなれるだろう。

ななみんが考えごとをしているときはクイズの答えがわからないとき。ななみんが困った顔をしているときはそれでも答えがわからないとき。ななみんがへらへら笑っているときは笑ってごまかそうとしているとき。

でも笑顔は大切にしたい。ギリギリのところでへらへらしているかもしれない人のために。笑えなければせめて前歯を見せてほしい。御堂筋の雨は来る者を拒むように降り、来た者を帰さないように降り続けた。
posted by sleeping mizuki at 03:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 【ハロプロエッグ】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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